帯状疱疹の予防接種を開始しました。
50歳以上の方が接種の対象となります。
注射方法は皮下注射で、インフルエンザウイルスの予防接種と同じく二の腕などに注射します。
帯状疱疹は体の左右どちらか半分に帯のように出現し、水ぶくれや赤いぶつぶつが出て、痛みを伴うことが多い病気です。
原因は子供の頃に感染した水ぼうそう(水痘)のウイルスです。
一度水痘にかかると、治った後もウイルスは体の中に何十年もずっと潜伏しています。
そして体の免疫力が低下した時にウイルスが再び活動を始め、神経を伝って皮膚に現れ、帯状疱疹として発症します。
帯状疱疹の発症は50歳以上急激に多くなり、帯状疱疹患者の7割は50歳以上です。
加齢の他、疲労、ストレス、季節の変わり目などの温度変化、睡眠不足など、体に負担がかかって、免疫力が低下する状況があると発症しやすくなります。
抗ウイルス薬、鎮痛薬を投与し、通常は2~3週間で治ることが多いのですが、時に皮膚が治った後も『帯状疱疹後神経痛』という痛みが残ることがあり、人によっては何年も痛みが持続する場合があります😫
そのような事態を防ぐためには予防接種がお勧めです。
予防接種を打つことで、帯状疱疹の発症率を51.3%減少させることができる、というデータがあります。
また帯状疱疹を発症してしまった場合でも、痛みなどの重症度スコアを61.1%減少、帯状疱疹後神経痛の発症率を66.5%減少させるといわれています。
予防接種の効果は5年程度持続すると言われています。
副作用としては注射部位の赤み、痒み、痛みなどが多く報告されています。
予約制ですので接種ご希望の方は電話、また受付にお問い合わせ下さい。
自費診療 8,000円(税別) となります。
(院長)