頭皮にできものができた例です。
20代の患者さんで、中学生の頃から頭に「イボ」があったとのことで受診されました。
診察するとキノコのような赤いできものがあります🍄
このできものの正体、実は頭にできたほくろなのです。
頭にホクロができた場合、顔や体の黒いホクロとは異なり、通常の皮膚色や赤色となることが多いです。
頭のホクロは炭酸ガスレーザー治療が大変お勧めです。
保険診療で治療する場合、メスで切って縫合することになるのですが、頭皮に傷跡ができる上、手術の際には髪が邪魔になるので、どうしても一部毛をカットする必要が出てしまいます。そして術者の立場からも頭部は出血が多く、髪の毛で視野が確保しづらいので、正直やりにくい・・・。
頭部の手術は受ける側も、行う側も大変なのです😓
逆にレーザーで取る場合は、このくらいのサイズのホクロであれば局所麻酔、レーザー照射すべて合わせて30分程度で済みます。
「取った部分がハゲになりませんか?」という質問をよく受けます。ホクロの細胞は頭皮の浅い部分にあることが多く、逆に毛根は皮膚の深い部分にあるので、レーザーで処置を行ってもハゲになるリスクは低いと言えます。
施術直後
出血も無く、綺麗に取れていますね。 術後は抗生物質の軟膏を1日数回塗って頂きます。
施術3週間後
すでに傷から新しい毛が生えていますね。
傷口の赤みはまだありますが、髪の毛に隠れてほぼわからないと思います。
気になるできものがとれて、ブラッシングや美容院のヘアカットも楽になりますね😄
頭のできものでお悩みの方、まずはきちんと病変の診断をつける必要がありますので、一度保険診療での受診をお願いいたします。
あや皮フ科クリニック|京都市上京区 西陣|一般皮膚科 美容皮膚科
075-406-0100