今回はシニアの男性の顔イボを除去した例です。
70代の男性です。左頬の大きな病変が気になるとのことで、受診されました。
年配の方、特に男性のお顔に似たような病変をよく見かけますね。
これは「脂漏性角化症」といって、良性の皮膚腫瘍の一種です。加齢や日光が原因で、中年以降に徐々に増えてきます。俗に「顔イボ」と呼ばれることもあります。
脂漏性角化症の治療を保険診療で行う場合、液体窒素凍結療法が選択となります。
病変が2,3カ所程度と少ない場合は液体窒素でも良いのですが、写真の方のように複数かつ広範囲にある場合は液体窒素はあまりお勧めの方法ではありません。顔全体のイボを液体窒素で凍結するのは非常に大変なので、何回も通院して頂く必要があります。
そして何よりお勧めでない理由が、頑張って通院して頂き、何回も液体窒素の処置を受けても、そこまできれいに治らないことが多いからです・・・。
表面の黒い盛り上がりが取れても茶色のシミ状の色は残ったり、むしろ繰り返し液体窒素で凍結することにより、かえって色素沈着になってガッカリ・・・、ということもよくあります。
仕上がりの美しさ、通院の手間を考えると炭酸ガスレーザーが圧倒的にお勧めです。
炭酸ガスレーザー照射後 約3週間
劇的ビフォア・アフター!!
まるで消しゴムで消したかのようにイボが消えて無くなっています ✨
元々70代と思えないほど肌の張りがある男性なので、イボが取れてかなり若々しい見た目になっています。
今回の患者さんは初め左頬エリアのみ除去したのですが、仕上がりに大変満足して頂いたので、現在お顔全体を何エリアかに分けて、左頬以外の部分も順次治療していっています。
並べて比較。
このように多数の脂漏性角化症の病変を一度に取る場合、お顔を数エリアで分け、各エリアの病変の個数とサイズで概算の金額を見積もりしてお伝えしております。
まずは一度保険診療で受診の上、ご相談下さい。
あや皮フ科クリニック|京都市上京区 西陣|一般皮膚科 美容皮膚科
075-406-0100
院長 山口 綾