おかげさまで炭酸ガスレーザーでホクロを取りたいというお問い合わせを多数いただきます。
その中で「体のホクロを取りたい!」と希望される患者さんも時々来院されます。
が、顔や首以外の部位に関しては、基本的に炭酸ガスレーザーでのホクロ除去はお勧めしておりません。
と言うのも、首から下の部分は血液の流れが悪く、頭や首と比較すると圧倒的に綺麗に治らないからです。
今回ご紹介する患者さんは、背中にかなり大きく膨らんだ黒子があり、取りたいという希望で来院されました。
レーザー治療では綺麗に治らない旨しっかりご説明して、その上で御本人様が「ホクロが飛び出ているのが大変困る、子供に引きちぎられそうになる。どうしても取りたいけれど手術は避けたい。見た目は綺麗に治らなくて気にしないので、とにかくでっぱりが取れたら良い」と希望されたので、炭酸ガスレーザーで除去を行ないました。
傷跡の例をお見せしたいと思いますので、参考にしていただきたいと思います。
①炭酸ガスレーザー照射前
拡大写真(照射前)
サイズがおよそ10×8mm程度のかなり大きい黒子です。
②炭酸ガスレーザー照射後 2週間経過
新しい皮膚ができて、傷は治っています。割と根の深いほくろだったこともあり、はっきりとした瘢痕(はんこん=傷跡)になっています。
・拡大写真(照射後)
この方は最近施術した例なので、これ以降の長期経過の写真がありません。
そこで別の患者さんの8ヶ月経過例をご紹介したいと思います。この方も背中のホクロを取っています。
・施術前(画像が粗くてすみません)
・施術後8ヶ月経過
傷が残っているのが遠目にもわかると思います。やや膨らみのある状態です。
多少個人差はありますが、1例目の患者さんも時間が経過すると、同じような見た目になっていくと予想されます。
体のホクロを炭酸ガスレーザーで治療した場合、例えが悪くて申し訳ないですが、このように「根性焼き」の様な外観になってしまいます。なので美容目的で取る場合には、基本的にお勧めしないとご説明しております。
顔の大きなホクロを取った方の例と比べると、治りの美しさの違いは一目瞭然かと思います。(顔のホクロ除去後の例です)↓ ↓
鼻横の大きいホクロの治療・・・続き - あや皮フ科クリニックのblog
ちなみに炭酸ガスレーザー以外の治療法としては手術がありますが、手術も線状の傷は残ります。そして先述した「首から下の部分は血流が悪いので、顔や首と比較すると綺麗に治らない」という法則は、手術でできた傷にも当てはまります。
顔以外の部分のホクロを取りたい方は、レーザー、手術いずれの方法で除去するにせよ、傷跡のリスクを十分に理解し、メリットとデメリットを比較して、納得した上で施術を受けるようにお願いいたします。
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