難治性ニキビの治療~②美容診療編

前回の記事では、保険診療である程度良い状態までニキビが改善できることをご紹介しました。今回は美容治療で更にきれいなお肌に改善した経過をお見せしたいと思います。この方はフォトフェイシャル、およびビタミントリートメント(イオン導入)の施術を受けて頂きました。

フォトフェイシャル照射前

ニキビの炎症が強かった部分の赤み、色素沈着、アクネスカー(へこみ)が目立つ状態です。またニキビとは直接関係ありませんが、この方は両頬に顔面毛包性紅斑黒皮症と言って、耳の前から頬にかけての皮膚が赤く、ざらつきが出やすくなる状態も認めました。

フォトフェイシャルはIPLという光治療で、特定の波長のみを照射する治療であるレーザーとは異なり、複数の波長を照射できます。シミ治療でも有名な機械ですが、波長を選択することでニキビ、赤みのあるニキビ跡治療にも大きな効果を発揮します。この方は炎症性のニキビもまだ少し残っていたのと、ニキビ後の赤み、へこみがメインのお悩みでしたので、赤みに効果のある波長、またコラーゲンの再生を促進する波長を併せて照射しました。

フォトフェイシャル 1回照射

赤みが少し薄くなっています。また目から下の部分の肌全体、なんとなく明るく、綺麗になっているのがおわかりいただけるでしょうか? 一部残っていた膿疱もほぼ見られなくなっています。フォトフェイシャルが炎症のあるニキビに効果を発揮する原理ですが、ニキビの原因菌であるアクネ桿菌はポルフィリンという物質を持っています。このポルフィリンはフォトフェイシャルの光により刺激を受けると活性酸素を発生し、ニキビ桿菌自身を殺菌するように働きます。この殺菌作用によって、炎症性のニキビが減少すると考えられています。

フォトフェイシャル 2回照射

フォトフェイシャル施行前と比較して、ニキビ後の赤みが明らかに改善しているのがお分かり頂けるかと思います✨ ついでに元々の体質である顔面毛包性紅斑黒皮症の赤みも少し良くなっています。

フォトフェイシャルはフラクショナルレーザー等と比較すると、アクネスカーへの効果はあまり大きいとはされていないのですが、前述の通りコラーゲンの産生を促進する作用もありますので、この方の場合は額の目立つへこみが浅くなっている印象です。

またフォトフェイシャル後のビタミントリートメントは、ビタミンA、C、E、βカロチンをしっかりお肌に入れ、炎症を抑制し、肌の代謝をアップして肌質改善を促します。

この方はまだフォトフェイシャル治療の途中ですので、今後も治療を続けてさらに良くなっていくと思います😄

 

施術名:フォトフェイシャル(m22)

リスク:照射時の熱さや痛み、色素沈着、熱傷(まれ)、ホクロが薄くなる等

施術費用:頬のみ18,700円、全顔単回 28,600円、カウンセリング料別途

フォトフェイシャル(IPL光治療)|あや皮フ科クリニック 京都市上京区 西陣|しみ・毛穴・しわ m22

075-406-0100