顔のシミとイボの合併例

今回は顔に大きめのシミとイボが合併した患者さんの治療例です。

20代の頃から顔にシミが出現し、20数年かけて徐々に大きくなり、一部盛り上がってイボのようになってきたとのことで受診されました。

シミだけならフォトフェイシャルの照射で取れるかな・・・?と思いましたが、シミの内部に盛り上がりのあるイボがあったので、いずれも炭酸ガスレーザーで治療することにしました。

 

①施術前

 f:id:Aya-hifuka:20191105144259p:plain

 右頬に大きなシミがあり、内部が一部イボ状に盛り上がっています。

いわゆるシミ(老人性色素斑)と、盛り上がった部分は脂漏性角化症といって、いわゆる老人性のイボに移行した状態です。大きいシミの右側にある小さいシミも一緒に治療しました。

 

②施術直後

 f:id:Aya-hifuka:20191105144426p:plain

 炭酸ガスレーザーで蒸散させた直後の写真です。

皮膚のダメージを極力少なくするため、病変の部分を薄く削ぐように蒸散させています。(一部皮膚が蒼白になっているのは、局所麻酔注射の影響です。1時間程度すると局所麻酔の効果が切れるので、通常の皮膚の色に戻ります)

この方は病変のサイズが大きかったので、貼り薬ではなく、塗り薬で処置を行っています。2週間は傷口を乾かさないよう、ひたすら塗り薬を塗り続けていただきます。

 

③2週間後

f:id:Aya-hifuka:20191105150811p:plain

 施術から2週間後の写真です。

新しい皮膚が張り、非常に綺麗に治っていますね! これで塗り薬は終了です。

炭酸ガスレーザーを照射した部分はやけどをして治ったのと同じ状態なので、どうしてもこのくらいの赤みは出てしまいます💧

赤みは徐々に色素沈着と言って、茶色く変化していきます。茶色くなったあと、ゆっくりと色が薄くなって、通常の皮膚の色に戻っていきます。

今後は日焼しないように気をつけて、ハイドロキノンという美白成分を含有したコンシーラーを塗って、経過を見ていただきます。

また機会があれば、色素沈着から薄くなっていく経過をアップしていきたいと思います。

 

秋から冬にかけては紫外線が少ないのと、貼り薬等をした場合でもマスクをして隠しやすい時期なので、炭酸ガスレーザー治療に一番お勧めの季節です💡

特に男性は術後に日焼け止めを塗るなんて面倒で出来ない・・・という方が多いので、秋から冬にかけての施術がお勧めですよ😉

顔のイボや、盛り上がりのあるシミでお悩みの方は一度受診をお勧めいたします。

 

 

施術:炭酸ガスレーザー

リスク:局所麻酔の痛み、施術後の赤み、炎症後色素沈着、傷跡の陥凹、ケロイド等

施術費用(全て税別):(大きいシミ+イボ)脂漏性角化症25mm 20,000円、(小さいシミ)脂漏性角化症5mm未満 4,000円、塗り薬 500円、カウンセリング料(初回)3,000円

 

※診察して悪性疾患が疑われる場合、状態によってレーザー治療が行えない場合もあります。

あや皮フ科クリニック|京都市上京区 西陣|一般皮膚科 美容皮膚科