私がピコシュアプロを選んだ理由

ピコシュアプロ、大人気です✨

現在保険診療で通院中の方からのお問い合わせはもちろん、しばらく通院されていなかった方からも、ピコレーザー治療についてお問い合わせいただくことが多く、驚いています。先日ピコ施術のために久しぶりに来院頂いた患者様から、「ずっと来ていませんでしたが、先生のブログは時々見ていました」とお声をいただき、大変嬉しくなりました😊 とにかくサボりがちなブログですが、今後も頑張って細々と続けていこうと思います。

さて、今回はなぜ当院がピコシュアプロを採用したかについて、書きたいと思います。やや専門的な内容で難しい上、文章もめちゃくちゃ長いので、興味がある方のみお読み下さい。あまり興味がない方や、長い文章を読むのがしんどい…と言う方は、①、②、③のタイトルだけでも見て下さいね😅

①ピコシュアプロは波長が755nm(アレキサンドライトレーザー)で、シミのメラニンによく吸収される

一口にピコレーザーと言っても、複数のレーザー会社から様々な特徴を持った機械が出ています。しかし多数あるピコレーザーの中、ピコシュアプロは唯一「アレキサンドライト」の波長を持つレーザーなのです。他社のピコレーザーはすべてNd:YAGレーザーです。

下の図の通り、アレキサンドライト波長(755nm)は、他のピコレーザーのNd-YAG波長(1064nm)と比較して、メラニン色素に対する吸収率が3倍と高いため、低エネルギーでもより高い効果が期待できます。

(↓  サイノシュアー社より提供)

 

②ピコシュアプロは毛細血管を傷付けない

アレキサンドライト波長のもう一つの利点として、シミのメラニンは破壊するものの、毛細血管は傷付けにくいという特長があります。シミ治療においては、レーザーの光がメラニンには多く吸収されて、逆に血管にはあまり吸収されない方が、皮膚血管へのダメージは少なくなります。 上の図では755nmはメラニンへの吸収が200、血管への吸収が4なので、吸収の比率で言うとレーザー光は50倍多くメラニンに吸収されるのがわかります。一方で1064nm(Nd:YAGレーザー)では、メラニンへの吸収が65と低いのに、血管への吸収は755nmとほぼ同等の4なので、吸収の比率で言うと16倍です。 よって1064nmと755nmのレーザーで、シミに対して同じだけの効果を得ようとした場合、1064nmでは血管へのダメージが大きくなり、血管を傷付ける原因となってしまうのです。

実際に院長は以前自腹を切って他院にNd:YAGのピコフラクショナルを当てに行ったことがあるのですが、照射後に皮膚に点状の出血斑が多数出現してしまいました🩸 そして次の日に爪を立ててバリバリと掻きむしりたいほどに猛烈に顔が痒くなり、慌ててステロイド外用剤を塗った経験があります😫  

ピコシュアのフラクショナルでは痒みの症状はあまり出なかったので、おそらく毛細血管の破壊で微細な出血が起きたことと、痒み症状が関連しているのではないかと思っています。かなり以前の記事にも書きましたが、院長は潜在的にアトピー素因を持っており、ちょっとした刺激で痒みや赤みが出やすい肌です。 当院は普通の皮膚科もやっているので、アトピー性皮膚炎の患者さんが大変多く来院されます。自分の経験を踏まえて、Nd:YAGよりアレキサンドライトの方がアトピー素因を持つ患者さんにも、より安心して照射できるのではないかと感じました。

③前モデルのピコシュアより機能がグレードアップした

以前からピコシュアはアレキサンドライト波長で良いなあ、と思っていたものの、なかなか決めきれずにいました。 その理由として、前モデルのピコシュアはスポット照射(いわゆるシミ取り)を行なう際に、パワーを上げたい場合にはスポット径を小さくする必要があるのです。 つまり薄いシミなどに強く当てるためには、1回ごとに小さい面積でしか当てられないのです。顔全体に多数のシミがある場合、効率的に照射が行えないこと、またターゲットとするシミが大きい場合、漏れなく均一に照射するのが難しいと感じたので、購入を決断しきれませんでした。しかしピコシュアプロではその欠点が克服され、スポット径とパワーを調節できるようになりました✨ 院長はこだわりの強い人間なので、フォトフェイシャル治療でも、より高い効果を求めてフィルターを変えたり、パルス幅を変えたり、部位によって強さを変えたり、あれこれ設定をいじっています。ピコレーザー治療においても、患者様の状態に応じて最適な設定を追求したいと思っていたので、ピコシュアプロはその要望を満たしてくれる機械と期待して、導入を決断しました。 

以上、大変長くなりましたが、当院がピコシュアプロを選んだ理由について熱く語らせていただきました しかしどれだけ機械がグレードアップしても、術者の力量が追いついていないのでは機械の性能を最大限に引き出すことはできません。 これから勉強会やウェブセミナーにもどんどん参加して、しっかり学んでいきたいと思います😠✊

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