今回は炭酸ガスレーザー治療の症例のご紹介です。
左頬のシミを主訴に来院されました。
数年前に他院で「シミを取るレーザー」を受けたけれど、取れなかったとのことで受診されました。
下の写真、ちょうど中央部に写っている、ハート型のような病変です。
写真ではわかりにくいですが、わずかに盛り上がりがあります。
いわゆるシミ(老人性色素斑)から、更に隆起した状態で、「老人性イボ」などと一般的に言われています。医学的には『脂漏性角化症』という名前で、良性の皮膚腫瘍に分類されます。
このような脂漏性角化症の病変には炭酸ガスレーザーの治療が適しています。
①施術前
②施術直後
照射した部分の周辺に少し赤みが出ています。
割と痛みに強いタイプの方だったので、麻酔の使用無しで大丈夫でした。
レーザーの照射時間はおよそ5分程度です。
施術後から2週間は傷を治すための貼り薬(キズパワーパッド®のようなものです)を貼る必要があります。
③2週間後
レーザーを照射した部分は綺麗に新しい皮膚が張っています。貼り薬はこれで終了です。
照射した部分の傷痕は赤くなっています。やけどして治った状態と同じですね💡
この方は薄い病変だったので、このくらいの赤みですが、もっと厚い病変の場合は赤みも強くなり、周りの皮膚と比較して少し凹みがある状態になることもあります。
④ 2週間後+コンシーラーを塗った状態
先程の赤い状態にコンシーラーを塗っています。
かなり赤みが隠れており、ほとんどわからない状態ですね😃
この赤い状態から「炎症後色素沈着」といって、一時的に茶色くなっていきます。
そこから徐々に時間をかけて、茶色の色が薄くなって、綺麗になっていきます。
この経過も海水浴後の日焼けや、やけどの傷痕などと同じですね😉
施術:炭酸ガスレーザー
リスク、副作用:施術時の痛み、施術後の赤み、炎症後色素沈着、傷跡の陥凹、ケロイド等
施術費用(全て税別):脂漏性角化症5~10mm 8000円、貼り薬 500円、カウンセリング料(初回)3000円
盛り上がりのあるシミや、加齢にともなって出現したイボでお悩みの方、ご相談ください。
※診察して悪性が疑われる場合や、皮膚の状態によって照射ができない場合もあります。
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