重症ニキビの治療薬　イソトレチノイン内服療法を導入しました

重症ニキビの内服薬、「イソトレチノイン」を導入しました🌟

イソトレチノインはニキビ治療の最終手段とも言われ、ビタミンAと、ビタミンA誘導体の総称であるレチノイドの一種です💊
イソトレチノインには皮脂を分泌する皮脂腺を縮小させ、皮脂の分泌を減らす作用や、皮膚の角化を抑制し、毛穴のつまりを防ぐ働きがあります。また、ニキビの原因菌である、アクネ菌への抗菌、抗炎症作用もあり、難治の重症ニキビへの効果が期待できます✨

アメリカ合衆国では1982年にFDA（米国食品医薬品局：日本の厚生労働省に相当）に重症ニキビの治療薬として承認されており、40年以上の実績がある治療薬です。しかし日本では現状は厚生労働省の認可がおりてないため、保険適応外となり、自由診療での治療となります。

インスタやブログで何回も書いていますが、ニキビ治療にはまず保険診療が最優先です。しかしきちんと保険診療を頑張っているにもかかわらず、新しいニキビが次々に出現し、強いしこりや凹凸ができてしまう、どうしても治らない重症のニキビの方が一定数おられます😢　イソトレチノインはそのような非常に治りにくいニキビの患者さんを対象にした治療法です😉

《イソトレチノイン内服が適応となる方》

・既存の保険治療で十分な効果を得られなかった、重症のニキビの方

・硬いしこりのあるニキビができやすい

・思春期から繰り返し症状が持続している。

・フェイスラインや顎のニキビが治りにくい

・皮脂分泌の多い脂性肌、顔の赤みの強い方

・ベピオゲルやデュアック配合ゲルなどにアレルギーが出てしまい、使用できない方。

適応例：以下のような重症かつ保険診療で治りにくいニキビでお悩みの方におすすめです。（重症ニキビの一例です。この方はイソトレチノイン内服療法は行っていません）