日光角化症の治療について

前回のお話の続きです。

日光角化症はどのように治療するか?

以前は手術で除去するか、液体窒素で凍結するくらいしか方法がありませんでした。

私が皮膚科に入局したばかりの十数年前、大学病院で研修中に鼻の頭に日光角化症ができた患者さんを担当したのですが、当時の治療は外科的切除プラス植皮術でした。 まず病変を切除して、その後大きく皮膚が無くなってしまうため、体の他の部分から皮膚を取って、欠損した部分に移植して覆う必要があるのです。つまり鼻から病変を取るのと、移植のための皮膚と2カ所を切らないといけないわけで、なかなか大がかりな処置が必要でした😣

現在は上記の治療に加えて、塗り薬があります。イミキモドといって、塗った部分の免疫を局所的に高めて治療するという、面白い薬です。 

 前回紹介した患者さんは二人ともイミキモドで良好な結果が得られたので、紹介したいと思います。ただイミキモドは副作用が強く出ることもあり、塗った部分がただれてしまう方もおられます⚡

 

治療前

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治療開始後 2週間経過

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結構ただれてきています。幸いこの方は痛みはありませんでした。

 

イミキモド外用終了から2ヶ月半経過

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きれいに治っています。病変も消退した上、ただれも傷跡を残すこと無く治癒しました。

 

もう一人の患者さんです。

治療前

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治療開始後 3週間経過

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この方はこめかみ側の病変が少し赤くなった程度で、ただれは出現しませんでした。

 

イミキモド外用終了から1か月経過

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おおむね治っています。特に目立った副作用は出現しませんでした。

 

長年農業に従事しておられた方など、数十年単位で毎日長時間日光を浴びていた方は、顔全体に日光角化症が数え切れないほど散在しているなんてこともよくあります。そんな方には全部の病変に手術をするなんて不可能です(全部を手術で取ってたら顔が無くなるので・・・😅) なので、そのような方に塗り薬がよい適応です。

もちろんかなり厚みのある病変や、再発性の病変など外科的治療の方が良い例も多くあります。その辺りは個々の例によって異なります。

 

顔に赤いガサガサや、薬を塗っても治らない湿疹のような病変がある方は一度ご相談下さい。(日光角化症の治療は保険診療です)

 

あや皮フ科クリニック|京都市上京区 西陣|一般皮膚科 美容皮膚科

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